今日もお疲れ様です!
適応障害は他人事ではないため笑えない。経験者が発症までの経緯を解説します。
適応障害について自分がなるかもしれないと思って詳しく知りたい方
同僚や友人、恋人が適応障害となってしまった方を対象に書きます。
本記事を読むことで、会社のストレスの恐ろしさと予防の大切さが分かります。
適応障害になるまでの経緯
以下、内定後から入社して適応障害になるまでをまとめてみました。
日系企業に勤務経験がある方には「あるある!」と共感してもらえる内容が含まれるかと思います。
配属前までは理想論を人事や経営陣に散々聞かされる
人事や経営陣は就職活動の説明会の場では、綺麗事ばかりを話します。
「私の会社は違う!!」と思っていても、入社して配属後に挫折することになるため、話半分で聞いておくべきだと、当時の自分にアドバイスしてやりたいです。
人事や経営陣の説明はあくまで目標であり、現状と異なる場合が多いです。
実際、同期のみんなと話していて思いますが、部署によって説明会どおりの環境の場合も部分的には存在するものの、程度の差が大きく異なります。
特に嘘だろ、、と思った内容は以下です。
・平均残業時間…部署によってしんどさが違いすぎて参考にできない
・在宅勤務…上司やトレーナーの意向次第
・休日日数…盆休み・正月などの長期休暇を取る場合、有給を消化する必要があった
・DX人材…エクセルマクロの微修正(保存先の変更など)さえできない人が大半
そこそこ大手企業のはずが、嘘だらけでした。
入社してから配属後、聞いていた話と現実との差に驚愕
物事にはコイントスのように、表と裏があると考えているだけではいけなくて、まさかの側面が存在します。
私が所属した部署は、まさかのコインの側面でした。
人事や経営陣の説明から完全に離れ、会社の特色が全く存在しない独立したチームの雰囲気を持つ地獄の部署でした。
人事と仲良くなった際に聞いてしまったのですが、裏で「人材の墓場」と言われている部署で、配属ガチャは完全に外れでした。
確かに、50代のおじさんたちの仕事内容は全く存在せず、世に言う窓際おじさんが5人は少なくとも存在する部署でした。
配属して3ヶ月の私が、窓際おじさん以上の数の仕事をこなし、窓際おじさんたちが先に帰宅している光景は一生忘れないと思います。
他にも、人事異動の希望で部署に来る人がいないことも明らかでした。
部署を支えているのは初期配属で仕方なく仕事に耐え、ジョブローテーションを待つ若手でした。
若手の先輩は全員ジョブローテーションで外に出ていく一方で、戻りたいと言う先輩は全くいません。
私の初期配属先の部署では、部署を離れると過去の所属した経歴を隠す先輩が多いという始末です。
初期配属先の部署は上司の独裁国家だった
会社の方針と配属先の上司の考え方が異なる場合、半分以上が配属前に聞いていた通りにならなかったです。
例えば、会社全体の方針で在宅勤務は5割以上にすることで感染症リスクを下げると聞いていました。
しかし、配属後に上司から聞いた衝撃の一言が以下です。
「うちの部署では君以外の社員は在宅率をすでに達成しているから、君は週5で出社ね」
と、公式の在宅勤務は研修中のみでした。
(濃厚接触者となって在宅勤務をしたときは嬉しさがこみ上げました。)
現場と経営陣や人事の説明での乖離がひどかったことを体感し、次第に「組織の一体感の欠如」を感じ始めました。
社長や役員が直々に経営方針を説明する会議に参加するも、私は「どうせこんな働き方改革はウチの部署では実践できないんだろうな」と斜に構えて聞いていましたし、案の定だれも施策通りに動けなかったので、何も変化がなかったです。
(最終的に、休職前に受けた人事調査では「会社へのエンゲージメント」が5段階で1になってしまいました。)
お互いの仕事にケチをつける仕事
エクセル、パワポ、PDFと向き合う時間が業務の8割で、私が所属した期間の残業時間は月53時間でした。
主な仕事は資料作成と内容にミスがないかを確認作業です。
資料作成は業界の内容に触れているものが大半で、業界に関われたことが数少ない嬉しかったことです。
しかし、作成済みの資料を確認する作業が地獄で、些細なミスを残してしまった状態で、他の方に確認を依頼した場合、
「そんな簡単なミスをするなら信頼なくすよ」
と、同僚に毎日ネチネチ言われるのが非常に辛かったです。
私も同僚の方の作成した資料の確認作業を行っていましたが、完全にミスがない状態で資料作成できる人は殆どいないですからね。。。
資料作成の依頼元に言われたことが「社内用資料と顧客向け資料で求められる質が変わり、社内用資料は6割、顧客向け資料は8割の完成度で大丈夫」とのことでした。
何のためにこんなに徹底した見直しをしているんだろうと思っていました。
資料作成をしてはネチネチ怒られる毎日のため、資料作成が日に日に嫌になりました。
介護のような雑務
仕事をしていると、使用しているチャットのソフトなどが更新される場合があります。
その際に、ITの部署が作成したマニュアルでは更新できない方々が私の所属部署には多数いました。
私より給料を数倍もらっている先輩方(特に55~65歳の先輩)のために、ソフトの更新のマニュアルのマニュアルを作成しているときは、一体何をしているんだろう、、と思っていました。
仲が悪い先輩同士がそれぞれ単体のときに愚痴を言いまくる
お互いの資料作成の確認作業のために、先輩同士が仲が悪くなっていました。
少しミスが多い先輩Aと完璧主義な先輩Bがいつも揉めて、先輩Bが先輩Aを叱責している光景を何度も見たのが心苦しかったです。
マスクを濡らすほど怒る先輩Bと、ふてくされている先輩Aの両者から話を聞く私の立場は本当に面倒でした。
先輩の両者は私のトレーナーだったので、配属後から休職するまでの毎日が大変でした。
パワハラ上司の存在
上司は会議室へ部下を順番に呼び出してはネチネチと怒る人でした。
部署の全員が突然来る「今、ちょっといい?」というチャットに恐怖を感じていました。
今の私はハッキリと思いますが、仕事で詰めても、萎縮して作業スピードが遅くなるだけではないでしょうか。
トレーナーがミスを過大に上司へ報告
トレーナー(前述の先輩B)はパワハラ上司と同じ出身地で仲が良く、よく会話をしていました。
トレーナーは私のミス(部署内の確認作業で見つかるレベルのミス)を事細かく報告し、事あるごとに上司に始末書もどきを要求されたり、今後どうミスを無くすか説明をさせられていました。
つまり、私の仕事を増やす存在として、トレーナーが横に常にいました。
味方と思っていた同僚に少しのミスを密告される
過去、私は3分の遅刻をしてしまったことがあります。
その日は出社している人が3人しかおらず、仲良くさせて頂いていた先輩しかいませんでした。
そのため、遅刻の報告を電話で上司に報告した後、
先輩に「どうだった?」と聞かれたときに、私は「全然怒られなくて良かった~」と先輩方に本音を漏らしてしまいました。
後日、上司に呼び出され、「遅刻して全然怒られなかった!ってどういうこと?」とネチネチ怒られました。
私はいきなり怒られて「????」となっていましたが、私は遅刻した日は1日しか無いため、先輩に裏切られたことが明白です。
部署に本音で話せる人が誰もいない環境はかなり辛かったです。
トレーナーが辛いときに何1つ守ってくれない
私は一度、納入期限に1時間遅れてしまったことがあり、上司や同僚など四方八方から「現在どうなっていますか?なぜ遅れたのか説明してください!」と炎上したことがあります。
そのとき、トレーナーから最も厄介な話をされたのが衝撃的でした。
いつもの決め台詞「君の信用が落ちるよ」
上司への報告を待たせている状況で、私の信用がいかに落ちているか、信用が落ちたら大変であることを1時間近く話を聞かされました。
私の周りに味方は誰一人おらず、ミスをした私をより炎上させて来るトレーナーに対し、どうすればいいか分からなかったです。
最大の欠点:尊敬できる先輩が部署にいない
毎日業務で疲弊しているなか、部署のエースに仕事のコツを聞きに行ったことがあります。
エースの仕事のアドバイスは「無心になること」と言われたときに、今の部署で頑張ろうとすること自体が無駄と悟りました。
エクセルやパワポ、PDFの書き込みの技術以外に、人間として学べることは部署に無いんだなと悟りました。
結果として、毎日のパワハラや人間関係の辛さから、仕事中の集中力がゼロになったり、日常での活力が無くなるほど辛い状態になりました。
(※日常での活力がゼロになると、風呂上がりにドライヤーをかけることができない・帰宅後玄関で寝るなど、生活に支障が出ます。)
ストレスの原因を一つずつ潰していくべき
ストレスの原因を潰すなんて、「言うは易し、実践は難し」という言葉が聞こえそうですが、耐えていると自分のキャパを超える日が来てしまいます。
なにかしらアクションを取ることを全力でオススメしますし、過去の自分を振り返って、仕事を拒否することができた1つのことだったと思います。
人間関係はいきなり変えることはできません。
ましてや、人の性格を変えることなどできないと思うほうが精神的に健全です。
自分で調整できることは以下を考えました。
・雑務を断る(仕組みを作れたら尚良し)
・ノー残業デーを自ら月1日でも作る
この2つから始めるのが、メンタル保全に繋がり、調整できることだと思います。
仕事のストレスを減らしていきましょう。